物理的にも制度的にも厳しい自宅保管
大型バイクを購入する際に最大のハードルとなるのが、自宅での保管場所の確保である。
一軒家であっても、車庫に車が入っていると大型バイクを置くスペースが捻出できないケースは多い。
ましてやマンションやアパートといった集合住宅では、状況はさらに深刻である。
多くの駐輪場は自転車や原付サイズを想定して設計されており、全長が長く車幅も広い大型バイクは、区画からはみ出してしまうため契約を断られることが少なくない。
管理規約によって排気量制限が設けられている物件も多く、そもそも大型バイクの駐輪自体が禁止されていることもある。
無理に狭いスペースに押し込めば、隣の自転車と接触してカウルに傷がついたり、出し入れのたびに体力と神経をすり減らしたりすることになり、結果としてバイクに乗るのが億劫になってしまう。
購入を検討する段階で、メジャーを持って詳細な寸法を測り、管理会社や大家に許可を取るなど、入念な下準備が不可欠だ。
出先での駐車場不足という構造的問題
ツーリングやショッピングで出かけた先でも、駐車場問題はライダーを悩ませ続ける。
日本の駐車場法では、自動二輪車は自動車の枠組みに含まれることが多いが、実際のコインパーキング等のインフラは四輪車用が大半であり、二輪車を受け入れている場所は圧倒的に少ない。
特に都市部では、路上駐車の取り締まりが厳格化されている一方で、大型バイクを合法的に停められる時間貸し駐輪場の整備が追いついていないのが現状である。
原付用の駐輪場はあっても「125cc超は不可」という看板が掲げられていることが多く、目的地周辺を何周も回って駐車場を探す羽目になることも珍しくない。
四輪用のゲート式駐車場に入ろうとしても、センサーがバイクに反応せずゲートが開かなかったり、そもそも二輪車の進入を禁止していたりと、大型バイクライダーにとっては肩身の狭い思いをすることが多々あるのである。
レンタルガレージと情報収集による自衛策
こうした駐車場難民にならないためには、外部サービスの活用と事前の情報収集が鍵となる。
自宅に置けない場合は、近隣のレンタルコンテナやバイク専用ガレージを契約するのが最も確実な解決策である。
月々のコストはかかるが、雨風や紫外線から愛車を守れるだけでなく、盗難やいたずらのリスクも大幅に減らすことができるため、防犯面でのメリットも大きい。
また、出先での駐車に関しては、全国オートバイ協同組合連合会などが提供している二輪車駐車場検索サイトや、スマートフォンアプリを有効活用すべきである。
目的地が決まったら、まずはバイクが停められる場所があるかを確認し、満車だった場合の第2候補まで調べておくくらいの慎重さが求められる。
最近では商業施設や公共施設でも大型バイク専用スペースを設ける動きが徐々に広がっているため、常に最新の駐車場情報をアップデートしておくことが、ストレスのないバイクライフを送るための必須スキルと言えるだろう。
