エンジンの始動をまずはチェック
中古バイクのエンジンを確認するに当たっては、まず始動がスムーズに行くかを見る必要がある。
もちろん、古いタイプのバイクだとチョークを使ってスタートさせることもあるが、そうでない限りはセルスイッチを入れたら、気持ちよくすぐにエンジンがかかるかを見るべきだ。
もしエンジンの始動がスムーズでない場合、スパークプラグが劣化している、バッテリーや配線が弱っている、キャブレターの不調などが考えられる。
場合によってはパーツの交換や修理が必要となるため、高額の費用が別途かかる恐れも出てくる。
そのため、もしエンジンのかかりが悪いようならなぜなのかをはっきりさせる必要がある。
特に古いモデルや長期間走らせずに展示していたバイクなどは、パーツ自体が劣化している可能性がある。
引き渡しまでに整備してくれるのか、費用はどちらが持つのかなども確かめておこう。
安定したアイドリングができるか
もう一つのポイントは、アイドリングが安定しているかという点だ。
アイドリングしている状態で、エンジンの回転が不安定になったり、急に弱くなったりするようなら何らかの不調が考えられる。
ましてアイドリング中にエンジンがストップしてしまうようなら、修理は確実に必要となる。
こうした状態は、スパークプラグの異常やフューエルポンプの劣化、キャブレターの異常といったものが原因となることが多く、いずれにしても走行性能そのものに影響を与えるパーツなので整備が必要となる症状である。
場合によってはエンジンそのものをオーバーホールしないといけないこともあるため、整備に手間と費用がかかってしまう。
エンジンの音と振動をチェックする
アイドリング時でも試乗させてもらう時にも、エンジンの音と振動をしっかりとチェックする必要がある。
通常のエンジン音に加えて、高い金属音がしたりカラカラとパーツが引っかかっているような音が聞こえたりしたら要注意である。
また、ボディーがふるえるような大きな振動がある、通常は問題がないのに急に振動が大きくなる時があるといったケースでも注意すべきである。
こうした問題は、パーツの劣化や破損といった理由が考えられる。
エンジン内におけるパーツの破損が生じていると、エンジンそのものに損傷が及んでいる可能性があるので避けた方が良いだろう。
とはいえ、たいていの場合は周囲のパーツが緩んでいるだけといったケースが多く、しっかりと整備すれば問題なく走れるものだ。
そこで、まずは細かくチェックして問題の原因がどこにあるのかを確かめる必要がある。
その上で、納車までに整備してくれるのかを確認しよう。
納車の際にも、チェックした時に聞こえた異音が直っているかは確実に見る必要があるだろう。