Z900RSの特徴
現在、日本の大型バイク市場において不動の人気ナンバーワンを誇っているのがカワサキのZ900RSである。
このバイクが多くのライダーを惹きつけてやまない最大の理由は、1972年に発売され世界中のライダーを熱狂させた伝説の名車「Z1(900スーパー4)」を現代に蘇らせたような美しいスタイリングにある。
特徴的なティアドロップ型の燃料タンク、火の玉カラーと呼ばれる伝統的なグラフィック、そしてあえて冷却フィンを刻んだ水冷エンジンの造形など、細部に至るまでZ1へのオマージュが込められている。
しかし、単なる懐古趣味のコピーモデルではなく、LEDヘッドライトやデジタルメーターを巧みに融合させることで、新しさの中にも懐かしさを感じさせる「ネオクラシック」というジャンルを完璧に定義づけた。
ベテランライダーには青春時代の憧れを想起させ、若い世代には普遍的なバイクの美しさを提示することで、世代を超えた支持を獲得することに成功している。
Z900RSの魅力
Z900RSの魅力は見た目だけにとどまらず、その走りにおいても妥協がない。
カワサキがこのモデルのために徹底的にこだわったのが「サウンド」である。
純正マフラーでありながら、エンジンを始動した瞬間から腹に響くような重低音を奏でるよう、音響解析技術を駆使してチューニングが施されている。
走り出せば、低回転から湧き上がるトルクによって街乗りでの扱いやすさは抜群であり、渋滞路や交差点での右左折でも神経を使うことがない。
一方で、アクセルを大きく開ければスポーツバイクらしい鋭い加速を見せ、ワインディングロードでは軽量な車体を生かした軽快なハンドリングを楽しむことができる。
最新のトラクションコントロールシステムやABSも標準装備されており、雨天時や路面状況が悪い場所でも安心して走行できる安全性が確保されているのも特徴だ。
クラシカルな外見とは裏腹に、中身は完全に現代の高性能バイクであり、故障の心配なく快適なツーリングを楽しめる点が大きな魅力である。
Z900RSがおすすめの理由とは?
バイクライフの醍醐味の一つであるカスタマイズにおいて、Z900RSほど恵まれた車種は他にないと言っても過言ではない。
発売直後から数多くのアフターパーツメーカーが開発に乗り出し、現在ではマフラー、サスペンション、ハンドル、外装キットなど、数え切れないほどのカスタムパーツが市場に流通している。
往年のZ1スタイルにより近づけるための4本出しマフラーやスポークホイール仕様にするもよし、最新のカーボンパーツやビレットパーツを組み込んで現代的なパフォーマンス系カスタムに振るもよし、オーナーの好みに合わせて変幻自在にスタイルを変えることができる。
ノーマルの完成度が非常に高いにもかかわらず、どこか「いじりたくなる」余地が残されているのもカワサキの巧みな設計思想かもしれない。
パーツ選びに悩み、少しずつ自分だけの一台に仕上げていくプロセスそのものが、Z900RSを所有する喜びを何倍にも増幅させてくれるのである。
