CB650Rの特徴とスペック
ホンダのCBシリーズは言わずと知れたヒットモデルだが、その650ccクラスのネイキッドロードスポーツがCB650Rである。
精悍な顔つきとアグレッシブなボディーフォルムは、歴史あるCBシリーズの雰囲気を継承している。
そして、パワフルかつ粘りを感じさせるエンジンユニットと、さまざまな路面状況に対応できる足回りのセッティングが絶妙にマッチしているのが特徴となっている。
ホンダが持つ最新テクノロジーを惜しげもなく搭載しており、走行性能や安全性、視認性などの面で安心感を持てる一台に仕上がっている。
エンジンは水冷4ストロークDOHC4バルブ4気筒で、最高出力は95PS、最大トルクは63N/mを叩き出す。
こうしたパワーのあるエンジンだが、高い燃費性能を持っているのも特徴的でリッター当たり31.5kmもの数値を出している。
燃料タンクの容量は15Lあるため、長距離のツーリングでもストレスのない走りができるのもうれしいところだろう。
全長は2,120mm、シート高は810mmとなっている。
シート高が高めの感じはあるが、シート周りのボディーをスリムにしているため、それほど足つき感は悪くない。
発進や低速での安定感を考えると、街中でもスムーズに走れるだろう。
パネルは大型の液晶モニターを採用しており、とても明るく昼でも夜でも見やすい作りだ。
ギアや回転数、速度などの表示が分かりやすく配置されているため、一目でチェックできるのもポイントだ。
シフトアップ表示などもあって、ちょっとした工夫がうれしい。
CB650Rがおすすめの理由とは?
CB650Rは、高い走行性能だけでなく安全にも強く配慮した装備が設けられているのがおすすめの理由だ。
たとえば、エマージェンシーストップシグナルのシステムが搭載されている。
リアでもフロントでも強くブレーキをかけると、ハザードランプが高速で点滅して後続の車などに非常ブレーキをかけていることを知らせることができる。
もちろん、ABSも標準搭載しているため、スリップを防ぐと共に後続からの追突事故を防げるのが安心感を与える。
そして、盗難防止装置が付けられているのもうれしい。
HISSというもので、イグニッションシステムそのものに盗難抑止装置が取り付けられているため、窃盗のリスクを下げられるようになっている。
また、走りを純粋に楽しめるのもCB650Rならではの良さだろう。
直列4気筒エンジンの強みを生かすため、独自の吸気レイアウトを設計しており、パワーロスや重さを感じることなくスムーズに高回転まで伸びてくれるのが魅力である。
スロットルを握るとすぐにエンジンが応えてくれるのを感じられるレスポンスの速さは、マシンを操っているという実感を持たせてくれるだろう。