バイクもレッカーで運べる時代が来た!?
JAFは、2022年1月5日からレッカー車に取り付けてバイクを運搬することができる、バイク用アタッチメントの運用を開始しました。
このアタッチメントをつければ、今までは自動車のみ運搬可能であったレッカー装置でバイクを運ぶことが可能になります。
これによって、トラブルなどによって動かせなくなったバイクを、今までより迅速に運搬可能です。
従来よりも運搬にかかる時間を大幅に短縮
自動車がトラブルに巻き込まれて移動不可能になった場合は、レッカー車が使われますが、バイクは2輪という構造から不可能でした。
ですので、バイクの運搬が必要になった場合、JAFはバイクを丸ごと車に載せることができる積載車を要請して運ぶことが多かったのです。
しかし、JAFが所有している車両の多くはレッカー車のため、バイクを積載可能な積載車は少なく、その数は209台しかありません。
台数が少ないので、いざバイクがトラブルに見舞われても、出動できる積載車の数が少なかったのです。
実際に私がバイクに乗っていてトラブルが起こって動かなくなってJAFを要請した時も、車両が全て出払っており、積載車の到着まで8時間かかると言われたことがあります。
動かなくなってしまったのは東京都練馬の市街地で、距離的にはそこまで時間がかかる場所ではなかったのにも関わらずです。
その時は近くのバイク屋さんに連絡したところ、たまたま運よく積載車があったので運搬することができましたが、8時間も寒空の下で待たなければいけなかった状況を考えると、バイク運搬に関するシステムはまだまだ未熟であると痛感しました。
原付から大型バイクまで幅広いバイクに対応可能
このようなバイク運搬の問題を解決すべく開発されたのが2輪用アタッチメントになります。
機能安全性が担保されており、JAFのサービスカーのみが装備することが可能です。
これにより、バイクをレッカーできる車両は積載車と合わせて合計523台になります。
また、アタッチメントで運搬できるバイクは定められており、排気量は50cc〜1300cc程度まで、ホイールベースは1145mm〜1700mmまでとなっています。
例としては、ホンダのディオ(50cc、ホイールベース1145mm)、スズキのスカイウェイブ(250cc、ホイールベース1600mm)、ホンダのCB1300SF(1300cc、ホイールベース1520mm)などが挙げられます。
これからはバイクをレッカーできる時代
JAFがバイクをレッカーできるアタッチメントを作ってくれたおかげで、今よりも安心してバイクを楽しめる時代になります。
ですが、トラブルは無いに越したことはないので、常に安全運転を心がけるようにしましょう。
また、アタッチメントを搭載したレッカーのバイクの運搬方法はJAFの公式YouTubeチャンネルに上がっているので、ぜひみてみてください。