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排気量は大きければ大きいほどいいのか?

バイクを乗っていると、ふと思うことがあります。
やっぱり排気量が大きいほうが楽しいということです。
では、排気量は大きければ大きいほど良いのでしょうか?

人によっては小型バイクが最高だという人もいるでしょう。
今回は、そんなバイクの排気量について話していきたいと思います。

排気量が多ければ難易度も上がる

同じバイクという乗り物でも、原付の50ccと大型の2000ccでは、40倍もパワーが違ってきます。
ここまで違うと、もはや別の乗り物であるといっても過言ではありません。
軽自動車とスポーツカーでもここまでの差は出ないでしょう。

バイクにとって重要になってくるのは、やはり操縦性能です。
排気量にかかわらず、バイクというものはライダー自身の荷重のかけ方や操舵など、直接的な操作で操っています。
それこそが人車一体と呼ばれる所以です。
バイクはハンドルを曲げたところで簡単には曲がりませんし、下手にアクセルを開けたところで転んでしまいます。

基本的に排気量が大きくなれば、それだけパワーも大きくなり、ライダーの細かな操縦が求められます。
近頃は電子制御でライダーをサポートしてくれるようになってきてはいますが、最終的に重要な判断を下すのはライダーです。
そのくらい複雑な乗り物のため、バイク免許というのは細かく区分されており、人口も車に比べて格段に少なくなっているのでしょう。

排気量=速さではない

大型バイクはパワーがあるため、トップスピードが高く、ストレートでは敵なしです。
しかし、大きいエンジンを積んでいる分重くなっており、完璧に止まるまでに長い制動距離が必要となります。
つまり、早めのブレーキが必要になるということです。

一方で小型バイクは、加速が遅く、トップスピードも低い代わりに、小回りが効きます。
そのため、ストレートで最後までトップスピードで突っ込んでいけるし、高い速度を保ったままコーナーに侵入していけるのです。
よく言われることですが、「大型バイクはストレートで相手をちぎり、小型バイクはコーナリングで抜き返す」ことができます。

さらに、コーナーだけ見ても、カーブに侵入していく第1旋回では小型バイクの方が速く、ストレートに向かって加速していく第2旋回では大型バイクの方が速いです。
つまり、必ずしも排気量が多い=速いには直結しないということになります。

排気量は速さを決める1要素に過ぎない

前述した通り、排気量が多ければ多いほど速いというわけではありません。
ライダーのテクニックやタイヤの性能など、さまざまな要素が絡み合ってタイムとして反映されます。
つまり、排気量はレースタイムを決める1要素に過ぎないのです。
ですので、バイクを決めるときは、排気量だけでなく、見た目の好みやパーツの性能など、さまざまな要素を加味した上で選ぶようにしましょう。