日本政府による温室効果ガスの排出が2050年までに実質ゼロにする方針が打ち出された。
あわせて自動車は2030年代までに電動化する流れで、各メーカーは対応を急いでいる。
そして、自動車と同じく内燃機関を使って二酸化炭素を排出するバイクも同じ方針で進んでいくだろう。
ハーレーダビッドソンの電動バイク「ライブワイヤー」が誕生
世界的にバイクの電動化が進んでおり、ハーレーダビッドソンのライブワイヤーもその一つ。
満充電で市街地なら235km、高速道路なら152km走れるという。
大排気量のバイクを揃えるハーレーダビッドソンであっても、電動バイクを用意しないといけないということだ。
2024年には排ガス規制のEURO6が控えている。
さらに規制が強化され、内燃機関のモデルは厳しいものになるだろう。
そうなると、各メーカーも電動モデルを開発せざるをえないのは必然だ。
ヤマハが水素エンジンを公開
ヤマハは2021年11月13日、ミッドシップ搭載を想定したV型8気筒水素エンジンを世界初公開した。
これは水素自動車を販売しているトヨタからの委託により制作されたものだ。
そして、同時にカワサキとヤマハ、スズキ、ホンダの国内4メーカーが水素エンジンの共同開発を検討しているというニュースがあった。
ガソリンに変わる内燃機関を存続するため手を組もうとしている。
まだ、声掛けをした段階で具体的には何も決まっていないそうだが、期待したい。
水素エンジンについては250cc以上のバイクを想定しているとのこと。
これは125cc以下のバイクは実用性が重視されるため、電動化を受け入れやすいが、250cc以上になると電動化では難しくなるからだ。
大型になるとバッテリーの積載量も大きくなり重くなる。さらにエネルギーも必要になるので、電動化は難しいという。
しかし、水素エンジンは水素タンクの容量の面で大きな制約があり、自動車で実現できてもバイクへの転用が難しい事情がある。
すぐにというのは難しいのは承知だ。しかし、世界に負けないようがんばってほしい。